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Q&A

                    注)Q&Aをメモにしたものです。参考としてのみお読みください。

Q どのくらいの人がかかる病気ですか?

A 白血病は10万人に5人〜7人。CMLは10万人に1人 約20パーセントです


Q 発病する原因は何であるか?

A 原因は不明です。放射線による被爆などが起因する場合もあります。


Q 遺伝によるものですか?

A 遺伝するものではありません。


Q 食生活によるものですか?

A 関係はないと思われます。


Q 感染するのですか?

A 人には感染しません。


Q 慢性白血病は急性白血病が進行したものか?

A 慢性白血病は、急性白血病とは病気のおこり方や仕組みが違います。急性転化で似た症状になります。



Q 慢性骨髄性白血病の治療方法は?

1、グリベック・・・副作用は一般的には軽いですが、人によっては重く感じます。薬代は高価です。

2、造血肝細胞移植・・・治癒の可能性がある唯一の治療方法ではありますが、前処置が強いので最初の
  1年間に1/3の人が重篤になる場合があります。

3、インターフェロン・・・全国で150人位の人が使っています。グリベックが合わない人、インターフェロン
  が良く効く人が使っていますが高価です。

4、化学療法



・グリベックを途中で止めたら1ヶ月〜5ヶ月位で再発する人がいます。

・JALSGで薬を止めた場合の研究をしています。

・グリベックを飲んでいて3ヶ月以上たっても効かない場合と6ヶ月、12ヶ月とたっても染色体が変わらない場合  は、他の薬、又はグリベックの増量(4錠→6錠)、移植、新薬に切り替えることを考えます。



グリベックの副作用の症状と対策


1、血液学的な副作用・・・悪い白血病細胞を減らすと同時に血小板が少なくなる。

2、血液でない副作用・・・吐き気、下痢、筋肉の痙攣、体重増加

吐き気・・・多くの水を飲む。夜寝る前に飲む。

むくみ、体重増加・・・尿を出しやすくする薬(利尿剤)を飲む。

筋肉の痙攣・・・サプリメントや漢方薬で治療できる

下痢・・・下痢止め

湿疹・・・1割くらいの人はひどくなる。そのような人は早めに主治医に相談して、グリベックを中断してもらう。


血小板が減ると貧血が起きる。

血小板が5万以下になったらグリベックを中止する。

グリベックの量は400mgが基本であるが副作用の程度によって減らすのは良い。
しかし体重や年齢には関係ない。



Q 最初4錠飲んでいたが、3錠に減らしても変わりないので2錠に減らすことができるか?

A 減らしても良いが10年後〜20年後にどうなるかわからない。4錠飲んでいて良く効いているのなら、
  4錠のまま続けたほうが良い。3錠飲んでいて副作用がないなら、それより減らすこともない。



Q マルク検査を3ヶ月に1回やっていますが、それに代わるものはないか?

A 骨髄検査は非常に大事なことであり、染色体の検査ができるのは骨髄だけである。
  今は染色体よりも分子レベルになってきている為、必要性がなくなってきている。

A2 骨髄穿刺は痛い検査であるためそこまでやる価値があるかどうか。また、やる先生や患者の
   状態によってもきれいに骨髄が採れる場合と骨髄が繊維化した末梢血であったりする。



Q マルクの痛さを和らげる工夫はされているのか?

A 今は麻酔の量を増やしたりしているが、骨から抜き取るときの痛みはなくならない。
  新しい問題であるので取り組む必要がある。



Q 吐き気が強いので朝ではなく昼や夜に薬を飲んでも良いか?また舌がピリピリしびれる。
  その他結膜下出血がおきるのも副作用であるか?

A 4錠1度に飲むほうが2錠ずつ分けて飲むよりも良い。だけど飲む時間は関係ない。夜飲む患者が多い。
  結膜下出血に関してはCMLそのものが出血傾向にあるのでグリベックによるものであるかどうかわからない
  が少しおきる程度なら心配ない。舌がしびれることはない。味覚異常は10人に1人はある。副作用はピークが
  あって下がってくる。



Q 息切れがする

A 胸水がたまっているか、又はヘモグロビンの量(貧血があるかどうか)7〜8g以下なら輸血を考える。


Q 薬価について

A グリベックの値段を調べたところ韓国では無料である。国からの福祉のためである。
  4年間の国との交渉により成り立った。
  1割引でノバルティス社から国が買い上げて、それをCML患者に無料で提供している。
  日本に対しても一生かかって飲み続ける薬はまだこれから出る可能性があるのでCMLと
  グリベックの関係を国に考えてもらい、安くしてもらうことがこれからの課題である。


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