血液疾患医療講演会&交流会 in 鹿児島

於:2011.07.16. 鹿児島市NCサンプラザ

レポート

 

 今回のフォーラムは福岡の血液疾患患者会「リボンの会」と共催で鹿児島県で開催されました。他の患者会と共催も初めて、鹿児島県も初めてで双方連絡を取りながら手さぐりで準備を進め、当日を迎えました。CML(慢性骨髄性白血病)AML(急性骨髄性白血病)、それからATL(成人T細胞白血病)を主にそれぞれ下記の先生方に講演をして頂きました。

いずみの幹事も他の白血病の講演を聞いたり、患者さんに接するのも初めてでしたので大変勉強になりました。また、抗がん剤治療や移植が選択になる他の白血病に比べCMLは分子標的薬で副作用はあるものの概ね通常の生活を送ることができ恵まれていると感じました。

 上村智彦先生(福岡 原三信病院 血液内科部長)AML
糸山貴裕先生(鹿児島 今村病院分院 血液内科)ATL
徳永真弓先生(鹿児島 今村病院分院 血液内科)CML

CMLの ご講演の最後で今後の課題として以下のことを掲げられました。

1.グリベック以外にタシグナ、スプリセルが慢性期の慢性骨髄性白血病の治療に初めから使える
 ようになり、どれを1番目に選択したら良いのか。

2.ずっと飲み続けないといけないのか。
3.完全に治ることができるのか。

数年後にはこれらの目安が見えてくるものと期待しています。

 分科会では患者さん達の自己紹介から始まり、これまでの経緯や副作用、ご苦労されてきたこと、現在の悩み、Q&Aと時間いっぱい交流することができました。質問では結膜下出血やマルクの不安などが上がり、徳永先生が丁寧なご回答をして下さいました。

地方都市ではの内容もあり、東京と比較して考えることも多かったです。いろいろと話しているうちに緊張も溶けたのでしょうか、次第に笑顔が見られるようになり閉会では「またお会いしましょう」と声をかけあいなごやかに終了しました。

 鹿児島は維新の名士が多く生まれた土地でいたるところに銅像や記念碑が見られました。青い海に桜島、それを見渡せる小高い丘があり美しい自然に感銘を受けました。

                               大森 記